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その5 ムットmứt、オーマイô mai、ケオkẹo、
忙しくてなかなか記事が書けず、申し訳ありません。
20数年前の私の留学中は、まだなんでも国営企業の天下だったのですが、công ty bánh-mút-kẹoというお菓子の会社の製品をよく売っていました。Công tyは会社、bánhは粉を焼いたり蒸したお菓子でしたね。ではムットとケオはなんでしょう。
ハスの実の砂糖漬けムッ・セーンmứt senは、食べたことがある方も多いでしょう。お茶請けにとてもイケますね。ムットはジャムの意味でも使いますが、元来の意味はムッ・セーンのような砂糖漬けのお菓子です。テトや結婚式などのお祝いごとでは、必ずムットを食べます。
ココナツ、パイナップルなどムットはおもにフルーツで作ります。ベトナムのフルーツは生で食べるだけでなく、ドライフルーツやチェーに使う甘煮、そしてムットなど大活躍ですね。またフルーツ以外に、ショウガ(ムット・グンmứt gừng)、カボチャ(ムット・ビーmứt bi)などのムットもポピュラーです。
ケオに行く前に脱線ですが、写真のように、ムットの店ではオーマイ(ô mai—漢字の「烏梅」のベトナム読み)というものもよく売っています。オーマイは、スモモなど各種のフルーツを、塩、砂糖、カンゾウ、ショウガなどに漬け込んで乾かしたものです。甘酸っぱくて、健康によさそうでしょう。
ケオはアメのことです。ベトナムにはもともと、水飴で作ったお菓子があちこちにありました。フエの名物でゴマと水飴を固めたケオ・メースン略してメースンmè xửngというのがありますよね。
今ではもちろん、紙やセロファンに包んだ西洋式のキャンデーもよく食べます。私はドリアン・キャンデー(ケオ・ザウリエンkẹo sầu riêng)が好きなのですが、皆さんはいかがですか。それからカオスー(cao su)はゴムの意味ですが、ケオ・カオスーといえばチューインガムのことです。
アメもお祝い事で出されるので、「バオゾー・アイン・チョートイ・アンケオBao giờ anh cho tôi ăn kẹo(君はいつアメをなめさせてくれるんだい)?」という表現を、「君はいつお祝い事をするんだい?」つまり「君はいつ結婚するんだい?」という意味で使う、と留学中に教わった覚えがあります。
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