日本ベトナム友好協会大阪府連合会/ハノイ通信2010年12月

今月に入ってハノイもようやく、冬っぽく、12月っぽく、クリスマスっぽくなってきた。

クリスマスソングがあまり聞こえなくて、すこしさみしいけれど、それでも、それっぽいものを見ると、ほっとする。赤や緑だと、色とりどりだと、ふわふわだと、くるくるだと、おいしそうだと、なんでも、それっぽく感じてしまう。こまった。

Chúc mọi người một mùa giáng sinh vui vẻ và tràn đầy hạnh phúc!!

ハノイは10度になった。夜から朝方にかけて、風がふいて、強い強い風がふいて、どこかの大きな木が倒れたとかいってトップニュースになった。カオバンやバッカンやハイフォンでも10度になって、サパやランソンは5,6度まで下がったらしい。

家にいても、教室で勉強していても、カフェに座っていても冷える。ここでは、コートが脱げない。暖房を使わないからだ。みんな、帽子をかぶり始める。あるいはマフラーを頭に巻き始める。大家さんも家のなかで帽子をかぶりだした。赤いニット帽子。この風景はハノイのダックサンだと思う。

バイクにのるときがいちばん寒い。運転中、路上のフォー屋さんや、茹でトウモロコシを売っている売り子さんをみるとき、ほっとする。ただのしろい湯気が、確かな一瞬の冬の愛みたいで。

そういえば、なくしていた携帯電話がみつかった。先月買い直した、ノキアの安い携帯電話だけれど、触った感じとストラップが気に入っていたから、運良くもどってきてほっとした（携帯電話をなくしたと急いで報告する人が、ベトナム語の先生と、大家さんと、家族と、友人二人だった。そうか、わたしはこの中で、まいにち生きているのか、と思った）。

レッスン中、H先生に相談したら「Viettelに働いている友だちがいるから」と言って、その場でその友人に電話をして、すぐにロックをかけてくれた（こういうときベトナムってすごいと思う）。

シムのロックを解除しなくっちゃいけないんだけど、どうやってするんだろう。