日本ベトナム友好協会大阪府連合会/ハノイ通信2011年2月

ねえ、まって
みんな、まって

いっしょに
てをつなごう

ねこちゃん、まって
ぶたちゃん、まって

いっしょに
かけまわろう

あかいはな、まって
きいろいはな、まって

いっしょに
はるになろう

みずたまり、まって
ぬれたそら、まって

いっしょに
にじになろう

たかいとり、まって
しろいくも、まって

いっしょに
かぜになろう

くらいもり、まって
つきのひかり、まって

いっしょに
ゆめをみよう

ねえまって
もっと

もっと
いっしょになろう

朝方、お腹がとてもすいていて、家から歩いていけるフォー屋さんに行った。

Pho bo tai chinh（ウェルダンとレアが両方入っている牛肉フォー）を頼む。フォーのレア肉って固いことが多いのだけど、ここは柔らかかった。1杯17000ドン（約75円）。いまも円高で、100円が23500ドンくらい。留学生や海外にいる人にとっては、とてもありがたいことで、ほんとうに、すみません…。

斜向いに座った男性が「Pho ga nhe, khong my chinh, khong beo nhe」と注文していた。「鶏のフォーね、化学調味料なし、あぶらなしね」？？。「Khong beo」って、どういう意味だろう。鶏の皮を入れないでねってことかな…。スープのあぶらっぽいところを入れないでねってことなのかな…。

午後、なぜかやっぱりフォーが食べたくて、またフォー屋さんに行く。入ったことのないお店（よく行く有名なフォー屋さんはまだテト休みなのだ）。ふとったおばちゃんが、足をひらいて、どん、と座っている。ここは1杯23000ドン（約100円）。麺が細くて厚みがある。ひらぺったい麺の次に、好きな麺のタイプ。スープは普通。ここに＜pho ga bo＞というメニューがある。牛肉と鶏肉の入ったフォー。こんど試してみようかな。でも何か、おいしくなさそう。

それからホアンキエム湖のちかくの写真屋さんに行く。13枚を、A5サイズに現像してもらう。1枚10000ドン（約45円）。全ての写真にラミネート加工（１枚5000ドン）してもらって、合計195000ドン（約800円）。写真の現像は、他の物価に比べると高い方だと思う。どこに行ってもそうなんだけど、その写真屋さんでも「日本人？ベトナムに来てどのくらい？ベトナム語しゃべれるの？何歳？結婚してるの？恋人は？大きなリュックせおってるね」と言われる。もう慣れたつもりだけれど、こうやってうじうじ書いているってことは、まだ慣れてないのかもしれない。

そのあと郵便局にいって、写真を郵送。国内郵送なのに、ちゃんとしたフォーマットに記入しないといけなかった。普通便だと9000ドン（約40円）、速達便だと19000ドン（約80円）。速達にする。ちゃんと届きますように。

EMSは絶対に届くのだけど、普通郵便は届かないときがある。いままで何度もあった。さいきんだと今年のお正月（新暦の）。日本から送ってくれたという年賀状がまだ届かない。送ってくれた方たち、ごめんなさい。

郵便局にいくとき、リー・タイ・トー公園を横切った。「新年あけましておめでとう」という花文字といろとりどりの花絵が、公園をポップに仕上げていた。

午後、気温が27度まであがった。あたたかい風がふいて、春の日射しがあふれていて、ぽかぽかぽかぽかで、こんなんだと、みんなの頭からマムモイ（新芽）がでるんじゃないかと思った。

手をにぎってね
お母さんになっても
おばあちゃんになっても
ひいおばあちゃんになっても

手をにぎるからね
お父さんになっても
おじいちゃんになっても
ひいおじいちゃんになっても

手をつなごうね
市場でも
ふとんのなかでも
たくさんの孫たちのまえでも

わたしの手はあたたかいからね
つめたくなっても
ひつぎのなかでも

あなたの手はあたたかいからね
白い骨になっても
暗い石のなかでも

この手は
ずっと
あたたかいからね

リエンからメールをもらった。

リエンは、結婚したのだけれど（２回結婚式をあげて、わたしは１回目に参加させてもらった。その写真は2010年12月の表紙にしてもらってます）。その、結婚記念写真をわざわざ送ってくれたのだ。リエン、ありがとう！

なので、今月（2011年２月）の表紙の写真は、リエンがプロの人に頼んで撮ってもらった写真を使わせてもらってます。きょうの日記の写真も、そのうちの一枚です。

きれいでしょ、きれいでしょ？

ナチュラルなリエンも好きだけれど、このリエンも、とてもいいと思う。普段着だと、いつも身体の細さがちょっと強調されすぎるけど、ドレスだといい感じにバランスがとれていると思う。

ベトナムの人は、たぶん日本人よりも、結婚記念写真を大切にしている。そしてだいたいは、いちばんいい写真を、新居や寝室（のいちばん目立つところ）に飾るのだ。とっても大きなサイズの写真を。

はじめてそれを見たとき（2007年タイビンで）、なぜか気持ちがクールダウンしてしまったけれど、今はいいなって思う。妻を夫を自分を家族を、大切にしてるんだなって、シンプルに感じるから。

日本人がスタジオなどで結婚記念写真を撮るとき「自然な写真」を希望する人が多いらしい。その気持ちは、とても分かる。でも写真を撮ること自体、もう自然なことじゃないと思うし、それを自然に撮る、というのは、何だかとても不自然なようにも感じるし、だから最近は、ぷっと笑ってしまう写真や、きめにきめた写真を見ると、わお、という感じで、すがすがしく感じる。韓国もそのような傾向があると思う。中国の方がもっとすごいのかな…。

リエンが結婚した。

奧さんになって、たぶんだけれどもうすぐ、お母さんになる。

くるくる、つながっていくんだな。